日本共産党

2004年10月24日(日)「しんぶん赤旗」

信濃川沿い

活断層が集中

近くにプレート境界


図

 新潟県の日本海側にかけては、内陸型の地震を起こす活断層が集中的に存在しています。とくに、信濃川に沿うように過去に大きな地震が起きており、信濃川地震帯と呼ばれています。この地震帯の近くにはユーラシアプレートと北米プレートの境界があります。

 新潟市の沖合から小千谷市にかけて南北方向に延びている「長岡平野西縁断層帯」については、政府の地震調査委員会が今年十月、評価結果を発表しています。それによると、断層の長さは約八十三キロメートルあり、全体が同時に活動した場合はマグニチュード(M)8程度の地震が発生する可能性があるとしています。今後三十年間の地震発生確率は2%以下としながらも、日本の活断層のなかでは地震発生の可能性が「やや高いグループに属する」としていました。

 信濃川地震帯で起きている地震としては、新潟地震(一九六四年、M7・5)、三条地震(一八二八年、M6・9)、善光寺地震(一八四七年、M7・4)などがあります。

最近の主な地震
発生年月日 地震名(最大震度)マグニ
チュード
 死傷者数
1978年6月12日 宮城県沖地震(5)M 7.4 死亡27
83年5月26日 日本海中部地震(5)7.7 死亡 104
84年9月14日 長野県西部地震(6)6.8 死亡・不明29
87年12月17日 千葉県東方沖地震(5)6.7 死亡2
93年1月15日 釧路沖地震(6)7.5 死亡2、負傷966

7月12日 北海道南西沖地震(5)7.8 死亡・不明230、負傷323
94年10月4日 北海道東方沖地震(6)8.2 負傷436

12月28日 三陸はるか沖地震(6)7.6 死亡3、負傷784
95年1月17日 阪神大震災(7)7.3 死亡6432、不明3、負傷43792
2000年7月1日 神津島近海地震(6弱)6.4 死亡1

10月6日 鳥取県西部地震(6強)7.3 負傷182
01年3月24日 芸予地震(6弱)6.7 死亡2、負傷288
03年5月26日 宮城県北部沖地震(6弱)7.0 負傷174

7月26日 宮城県北部地震(6強)6.4 負傷677

9月26日 十勝沖地震(6弱)8.0 負傷300超
04年9月5日 紀伊半島南東沖地震(5弱)7.4 負傷40超

10月23日 新潟地震(6強)6.8 ―
<注>人的被害は総務省消防庁などによります。震度階級は96年10月、0―7の8段階から震度5と6をそれぞれ強弱に分けた10段階に変更されました。地震名は気象庁が命名したもののほか通称名もあります。


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