日本共産党

2004年10月22日(金)「しんぶん赤旗」

南野法相

看護連盟から収入8割

参院予算委で井上議員追及 資金団体も癒着


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南野知恵子法相と日本看護連盟との関係をただす井上哲士議員=21日、参院予算委

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 日本共産党の井上哲士議員は二十一日の参院予算委員会で、南野(のおの)知恵子法相と日本看護協会の政治団体、日本看護連盟との癒着ぶりをただし、小泉首相の任命責任を問いました。

 法相の後援会「のおの知恵子後援会」は、二〇〇二年に二億円、〇三年に一億五千万円の献金を公益法人と一体となった日本看護連盟から受けています。この日、井上氏は、後援会だけでなく、法相の資金管理団体「南野知恵子と共に政策を考える会」も看護連盟丸抱えであることを〇三年の政治資金収支報告書にもとづいて追及しました。

 「考える会」の報告書によると、収入二千九百九十四万円のうち、看護連盟本部一千万円、連盟の二十道府県支部から計五百四十一万円など(図参照)。清水嘉与子参院議員の「清水かよこ後援会」(会長=南野法相)を「迂回(うかい)」した一千万円も含めると、収入の八割以上が看護連盟からのもの。井上氏は、「のおの知恵子後援会の(看護連盟丸抱えの)実態とまったく同じではないか」と指摘しました。

 さらに、厚生労働省が〇一年八月、ことし四月と看護協会の実名もあげて「公益法人の活動と政治団体の活動の峻別(しゅんべつ)について」という通達を出していることを紹介。本部だけでなく、二十七府県で協会と連盟の支部所在地が同じという一体ぶりで、ことし七月の法相の選挙でも、公立病院で地位を利用した後援会勧誘などの公選法違反事件が相次いでいることにふれ、「通達の趣旨に反しているのではないか」「一連の選挙違反について『情熱あまってのこと』とかばっているが、法務行政の責任者としてそんな認識でいいのか」とただしました。

 法相は質問を受けるたびに秘書官らと相談し、すぐに答弁に立てないことも多く、「一体であるかのような誤解を与えたことは好ましくない」と答えました。小泉首相は、任命責任については答えず、「熱心に応援する方も法を守るのは当然だ」としました。



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