2004年10月15日(金)「しんぶん赤旗」
自民党福岡市議団会長の進藤邦彦市議の資金管理団体「邦友会」が、企業からいったん自民党福岡市南区支部に入った献金をそのまま同支部から受け取っていたことが十四日、わかりました。
日本共産党福岡市議団が政治資金収支報告書を調べたところ、同支部は二〇〇一年に企業十五社からあわせて百七十九万九千二百六十五円の政治献金を受け取り、邦友会は同年同支部からまったく同額を受け取っていました。
政治資金規正法は政治家個人への企業献金を禁じており、政党支部を迂回（うかい）させた脱法行為といえます。
進藤市議は十四日、この事実を認めました。同支部は企業からの献金があった当日、同支部に同額を邦友会に寄付させていました。二〇〇〇年から昨年まで続いていたといいます。
進藤市議は「法改正で企業からの会費を受けられなくなり、支部を受け皿とするしかなかった」と話しています。
日本共産党福岡市議団は同日コメントを発表し、「私たちの調査では、他の複数の自民党市議が同じ手法によって企業献金を受け取っていた可能性があることもわかっている。政治家個人への企業献金が野放しになっていることは許されない。わが党市議団は、福岡市議会をめぐる政治とカネの問題を厳しく追及する決意である」とのべました。
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。