2004年10月9日(土)「しんぶん赤旗」
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分かりにくい外来語の日本語への言い換えを検討している国立国語研究所「外来語」委員会(委員長・甲斐睦朗同研究所長)は八日、第三回提案として、「ユニバーサルデザイン」を「万人向け設計」、「パブリックインボルブメント」を「住民参画」とするなど、三十二語の言い換え例を最終発表しました。
六月の中間発表で「配偶者間暴力」としていた「ドメスティックバイオレンス」(DV)は、元配偶者間や事実上の夫婦間の暴力などにも適用範囲が広がっているため、「さらに検討が必要」として今回の言い換えを見送りました。
言い換え提案を行った外来語は、国の行政白書などから選んだもので、一語を除き六十歳以上では四人に三人以上が理解できないものばかり。
中間発表後に寄せられた意見などを基に再検討し、「通行課金」とした「ロードプライシング」は駐車など通行以外の道路利用への適用を考慮し、「道路課金」としました。
また、各語の「その他の言い換え例」では、「ステレオタイプ」(紋切り型)の「典型」を「類型」に変更、「リテラシー」(読み書き能力、活用能力)に「読み解き能力」を加えるなどしました。