日本共産党

2004年10月8日(金)「しんぶん赤旗」

ヘリが焼いた“黒い壁”残して

墜落現場の沖縄国際大学

学生らが署名提出


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沖国大の渡久地学長(右端)に、事故現場の校舎の保存を求める 署名を手渡した学生たち=7日、沖縄県宜野湾市

 「米軍ヘリ事故の“黒い壁”を残して」―。八月に米軍大型輸送ヘリが墜落した宜野湾市の沖縄国際大学(宜野湾市)の学生らが七日、ヘリの墜落・炎上によって焼け焦げた一号館(本館)外壁の保存を求める署名を、同大の渡久地朝明学長に提出しました。

 署名を手渡したのは、同大総合文化学部の平和学ゼミナールの学生たち。「事件を深く考え、普天間基地即時閉鎖の運動のエネルギーにするために、壁の存在は必要」と学内外で広く署名をよびかけました。同大の学生五千六百人余のうち千八百四人が署名、学外から二千五百六十九人分の署名が寄せられました。

 学生たちは「事故によって心に傷を受けた人たちを癒やすということは、普天間基地が返還され、安全が保障されること。そのためにあの壁はまだ語らなければならない」と訴えました。

 渡久地学長は「学生たちの訴えは非常に重い」とのべましたが、保存費用や敷地の狭さなどの課題をあげ、「一部でも何らかの形で残せるようにしたい」とのべました。

 同大三年生の西銘宜晃さん(21)は「大学はこれだけの署名が集まったことを受け止め、事件を風化させないためにも、そのままの形で残してもらえるように協議してほしい」と話していました。



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