2004年10月7日(木)「しんぶん赤旗」
交通事故被害者や犯罪被害者、遺族と日本共産党国会議員団の吉川春子参院議員、吉井英勝衆院議員は六日、東京・永田町の参議院議員会館で懇談しました。懇談では警察の交通事故捜査のずさんな実態が訴えられました。紙智子参院議員は午後からの交流会に参加しました。
![]() 被害者の話を聞く吉川議員(左)と吉井議員(その右)=6日、東京・千代田区 |
娘の綾さん(29)=当時十七歳=が交通事故に遭い、半身麻痺(まひ)になった春田長雄さんは「証拠に基づいて捜査をしてもらい、裁判所に正しい判決を出してもらうために、みんながんばりましょう」と呼びかけました。春田さんは元神奈川県警の警察官で、今は神奈川県警を訴え裁判をたたかっています。
被害者からは「事件の一時間後、現場に行ったらチョークの跡も無く、本当に調査したのかと思った。警察の初動捜査のずさんさを感じる」「横断歩道の上で事故に遭ったのに、後から聞いたら、何も無いところから飛び出したことになっていた」など警察捜査のあり方をきびしく批判する声が相次ぎました。
交通事故で息子の邦之さん=当時(24)=を亡くした後藤裕子さんは、事故現場の状況が二転三転したことを話し、「うちの子が悪いなら悪いでもいい。事実にそった捜査をしてほしい」と語りました。
吉川議員は「警察の裏金疑惑が問題になっていますが、警察の体質を変え、庶民の立場に立って職務を行うようにしなくてはいけません。被害者の立場に立って初動捜査をきちんとさせなければ」と訴えました。吉井議員は「捜査が市民の立場に立って行われていないから、被害者である人が加害者にされている」と話しました。