2004年9月29日(水)「しんぶん赤旗」

日本は正確な歴史認識を

アジアの信得るため重要　中国外務省が表明

　【北京＝小寺松雄】中国外務省の孔泉報道官は二十八日の記者会見で、日本の政治家の靖国神社参拝問題について「日本がアジアの信を得るためには歴史の正確な認識が重要だ」と強調しました。

　孔報道官は同日午前の町村外相の記者会見の内容については、「詳細は知らない」として直接の言及は避けましたが、「過去の歴史を正確に認識することは、中日関係の基礎である。日本が国際社会、とくにアジア各国の信頼を得ようとするなら、それが重要な条件になる」と指摘しました。そのうえで「日本の指導者が、侵略を反省するという言明を守り、再びアジア諸国民の感情を傷つけないことを希望する」と述べました。

　また今後の中日関係については、中日間で交わされた国交正常化の声明（一九七二年）など三文書にそって、「歴史をかがみに未来に向かう」精神で推進させていきたいと強調しました。