日本共産党

2004年9月26日(日)「しんぶん赤旗」

「女性の商品化」批判

中国の女性団体幹部 「人格おとしめる」


 【北京=小寺松雄】中国の女性団体の連合体である中華全国婦女連合会(婦女連)の彭珮雲名誉主席は、二十三日まで黒竜江省で開かれた男女平等問題シンポジウムで、美人コンテスト、美容整形などが過度になる傾向を批判しました。二十三日の中国国営新華社通信が報じました。

 中国には「美女経済」という言葉があります。彭氏はその意味を「女性の顔立ち、身体、性の特徴を利用して消費を刺激し、経済的利益を追求するもの」だとし、具体的には「盛んに行われている美人コンテスト、エスカレートする美容整形」などをあげています。

 彭氏は「その実質は女性を商品化、おもちゃにし、女性の独立した人格と社会的価値をおとしめ、女性の成長、未成年の健全な影響にマイナスだ」と批判しました。

 彭氏はとくに「美女経済」の「はんらんと低俗化」を指摘、「一部の女性は外見をよくすることが成功の近道と考えるようになり、勤勉に学び自らの資質と能力を高め、社会により貢献するという正しい方向からの逸脱だ」と指摘、「断固として食い止めなければならない」と強調しました。

 彭氏は昨年まで、婦女連の主席と全国人民代表大会(国会に相当)副委員長を務めていました。



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