日本共産党

2004年9月18日(土)「しんぶん赤旗」

統一協会の敗訴相次ぐ

対策弁連集会 脱会説得訴訟でも


 統一協会の伝道・布教や脱会カウンセリングをめぐる裁判で、統一協会側敗訴の判決が相次いでいます。全国霊感商法対策弁護士連絡会が十七日、東京で開いた全国集会で報告しました。

 元統一協会員らが、違法な伝道・教育により反社会的活動を強いられたとして統一協会に損害賠償を求めた札幌と神戸の青春を返せ訴訟で最高裁は昨年十月、統一協会の上告を棄却。統一協会の伝道・布教方法は違法との判決が確定しました。

 新潟の同訴訟(第一次)の東京高裁判決(今年五月)や、同第二次訴訟の新潟地裁判決(同二月)もともに統一協会側が敗訴しています。

 一方、統一協会員が「違法な拉致監禁で棄教を強要された」として父母や牧師を訴えた裁判は、東京高裁が八月、父母や牧師の脱会説得は違法ではないとした横浜地裁判決を支持し、原告の控訴を棄却しました。判決は父母の行為は「多くの問題を引き起こしている宗教団体との認識を有していた統一協会により愛する娘を奪われ、親として娘の命、健康、生き方を心配し、娘の幸せを願う情愛の気持ちから」のものであり、「社会通念に照らして相当と認められる範囲を逸脱したとまでは断定できない」と判断しました。

 被告代理人の平岩敬一弁護士は同判決について「裁判を利用して父母や牧師の説得活動を妨害しようという統一協会のもくろみは崩れた」と述べました。

 集会には弁護士、宗教者、元会員や家族ら百六十人が出席しました。



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