日本共産党

2004年9月18日(土)「しんぶん赤旗」

「安全より利益」告発

美浜原発事故で吉井議員

CS放送


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原発・エネルギー問題について語る吉井英勝衆院議員

 日本共産党国会議員団の原発・エネルギー問題委員長の吉井英勝衆院議員は十七日放送のCSテレビ「日本文化チャンネル桜」の「政党は主張する」に出演。八月九日に起きた美浜原発事故の原因や、原発・エネルギー問題についての日本共産党の考え方について語りました。聞き手は前田利夫「しんぶん赤旗」科学部長。

 日本共産党の国会議員団は、事故が起きた翌日の朝、関西電力の美浜原子力発電所に調査に入りました。吉井氏は、そのときの様子を紹介。五人が死亡、六人がけがをするという最悪の原発事故が起きたのは、地域住民や労働者の安全より企業利益を第一にしている経営方針のせいだと告発しました。

 原発の安全管理の問題では、関西電力自身が、米国で二十五年前に起きたスリーマイル島原発事故の評価で、二次系の冷却水流出が大事故につながると報告していたことを指摘。さらに、今回の事故と同様の事故を起こしていた米国サリー原発事故の後、何度も「このような事故は起こらない」と報告し、それを経済産業省(旧通産省)が認めてきたことを紹介。原子力の安全規制をおこなう機関と推進機関とを分離する必要性を強調しました。

 将来のエネルギー問題については、太陽光発電、風力発電、バイオマスエネルギーなど再生可能な自然エネルギーの開発普及と、エネルギーの効率的利用に本格的に取り組むことが重要だと指摘。原発からは段階的に撤退すべきだが、当面は原発の危険から住民の安全を守るための取り組みを進めることが、いよいよ重要になっていると強調しました。

 現在、電力会社が進めているプルサーマル計画は、原発の危険を増大させるもので、中止すべきだと表明しました。



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