2004年9月17日(金)「しんぶん赤旗」
![]() 崩落した国道219号を調査する仁比議員(右)ら=16日、熊本県湯前町 |
日本共産党の仁比聡平参院議員は十六日、台風16号、18号で大きな被害が出た熊本県球磨郡の五木村、湯前町を調査しました。調査には、赤嶺政賢衆院議員秘書、松岡徹県議、椎原隆湯前町議らも参加。球磨地域振興局の土木事務所長から説明を聞きました。
川辺川沿いの国道445号が崩落した現場では、上流の集落から同村の中心部に車で行くには四十キロも迂回(うかい)しなければならない状況になっていることや、仮設歩道をつくるとともに、復旧のための地質調査をしていることなどの説明を受けました。
湯前から宮崎県に通じる219号では、長さ七十メートル、深さ二十メートルにわたって大きくえぐられ、崩落の際転落した大型トラックがそのままになっていました。
同所の崩落で水道本管が破壊されたため緊急に設けられている水道管などを見て、湯前町の吉村光町長と懇談。災害復旧に奮闘している労をねぎらい、国などへの要望を聞きました。
このなかで吉村町長は、16号で破壊され、そのあとすぐに18号が来たため復旧が遅れたことなど説明。国道の崩壊で町道や町管理の川に流れ込んだ土砂の排除など、どこの費用でやるか問題があることなどを語りました。また、219号は隣の宮崎県西米良村の人たち百人以上が球磨郡の病院に通っており、早急な復旧が望まれることなど訴えました。
仁比議員は「報道で見る以上に深刻だと感じた。地元の県や自治体の努力に国がきちんと対応するよう働きかけたい」と話しました。