日本共産党

2004年9月5日(日)「しんぶん赤旗」

犠牲者、322人に

ロシア学校占拠 負傷者は700人超す


 【モスクワ=田川実】ロシア検察当局は四日、ロシア南部北オセチア共和国ベスランで占拠されていた学校に特殊部隊が突入した際の死者は子ども百五十五人を含む三百二十二人にのぼることを明らかにしました。事件は人質に多数の犠牲を出す最悪の事態になりました。

 がれきの下にまだ遺体が埋まっているもようで、犠牲者はさらに増えそうです。負傷者は七百人を超し、うち二百人が子どもと伝えられています。人質は当局が事件発生当初に発表した三百数十人をはるかに上回る約千五百人に達することが明らかになっています。

 対策本部によると、戦闘で武装勢力三十二人を殺害、三人を拘束、数人が逃走中です。殺害された犯人のうち十人がアラブ人と発表され、武装勢力が国際テロ組織アルカイダとつながっているとの見方もあります。

 九〇年代半ばから続発しているチェチェン共和国独立派によるとされるテロ事件の中でも、今回は最大の犠牲者数となりました。プーチン大統領は四日早朝、ベスランを急きょ訪問しました。

 イスラム教国を含め世界各国が子どもを人質にとって虐待する卑劣なテロを厳しく非難しています。その一方、救出作戦がなぜこのような惨劇になったか明らかにされていません。「平和解決ができなかったのは遺憾」(欧州連合議長国オランダのボット外相)とロシア当局の対応を問題にする声もあがっています。



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