日本共産党

2004年9月2日(木)「しんぶん赤旗」

「労働者階級の党」「国民の党」とは?


〈問い〉 日本共産党規約に党の性格を“「労働者階級の党」であると同時に「日本国民の党」である”と書いていますが、どういう意味ですか。

(東京・一読者)

〈答え〉 2000年11月の日本共産党第22回大会で改正した党規約は第二条で党の性格を「日本の労働者階級の党であると同時に、日本国民の党であり、民主主義、独立、平和、国民生活の向上、そして日本の進歩的未来のために努力しようとするすべての人びとにその門戸を開いている」と規定しています。

 「労働者階級の党」というのは、共産党が労働者だけの政党だという意味ではなく、労働者階級がになっている歴史的使命を自分の目標とする政党だという意味です。「労働者階級の歴史的使命」とは、資本主義的搾取をはじめ、あらゆる形態の搾取から人間を解放し、本当の意味での自由な人間社会をめざすことです。この仕事の主力をなすのが労働者階級だというのは科学的社会主義の理論の核心の一つです。

 「同時に、日本国民の党」というのは、党の課題、任務としても、狭い意味での労働者の利害にとどまらず、民主主義、独立、平和、国民生活の向上、そして日本の進歩的未来の探究という国民的な課題のために力を尽くすということです。政治を変え、社会を変える方法としては、「国民が主人公」の立場、いいかえれば国民多数の支持をえて目標を実現する「多数者革命」の立場を貫くという意味でもあります。

 労働者階級はすでに人口の8割(00年国勢調査で79・6%)です。労働者階級を抜きにして国民一般を語ることはできません。国民的な生活条件の全体としての改善を抜きに労働者階級の地位の向上もありえません。

 「階級政党」か「国民政党」かという議論は旧社会党などで問題になってきた論点でしたが、私たちの立場は、これは元々、どちらをとるかという対立的な概念でないという考えです。(詳しくは第22回党大会での規約改定報告を参照ください)(喜)

〔2004・9・2(木)〕



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