日本共産党

2004年9月2日(木)「しんぶん赤旗」

北京市内の日本人学校

29人駆け込む 脱北者か


 【北京=小寺松雄】中国の北京市にある日本人学校(高橋宏校長)に一日午前十時半(日本時間同十一時半)、北朝鮮から逃げ出してきたとみられる二十九人が突然駆け込みました。

 二十九人は学校の金網を壊して敷地内に入り、警備員の制止を振り切って校舎内へ侵入しました。日本大使館から斉藤領事部長ら職員が駆けつけて面談し、正午すぎ大使館の車両で領事部の建物に全員を移しました。

 内訳は成人男性十一人、成人女性十五人、子ども三人。日本大使館は現地対策本部(本部長・阿南惟茂大使)を設置し、職員が朝鮮語で事情を聞いています。この中で「外国へ行きたい」との希望が出ているとのことです。

 校舎に侵入した際、職員用出入り口などのガラスが割れ、朝鮮人とみられる女性一人がけがをしました。

 同校はこの日、二学期の始業式でしたが、児童、生徒計四百九十五人は校内放送で全員教室に待機し、正午すぎに全員が無事下校しました。

 同校へは昨年二月、北朝鮮から逃げてきた母子ら四人が逃げ込み、一カ月後にシンガポール経由で韓国に入国しています。



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