日本共産党

2004年8月31日(火)「しんぶん赤旗」

日本共産党国会議員が原発調査


美浜原発に井上議員ら

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美浜原発2号機タービン建屋内の復水配管を視察する井上参院議員(手前から2人目)ら=30日、福井県美浜町

 十一人が死傷した関西電力美浜原発3号機事故で、日本共産党の井上哲士参議院議員は三十日、京都府と滋賀県の地方議員とともに福井県美浜町の同原発を調査し、原因の究明と再発防止への対策を強く要望しました。

 井上議員は、3号機への立ち入りを警察の現場検証中を理由に認められなかったため、運転停止中の2号機タービン建屋内に立ち入り、当該部分を調査。同発電所の小門晃次長から、配管内部の肉厚の調査方法などについて説明を受けました。

 井上議員は、配管を手で触りながら、肉厚に不均等が起きている原因や交換頻度などを質問。とりわけ3号機の事故部分について、運転開始から二十八年間も調査対象から外され、点検・交換が行われてこなかった原因についてたずねましたが、発電所側から明確な言及がありませんでした。

 立ち入り調査のあと小鍛冶市造所長と懇談。住民の不安を払しょくする検査・管理体制の強化を要求するとともに、事故発生時における周辺自治体への連絡体制などの強化を求めました。

 同様の配管を用いている同県高浜町の高浜原発2号機(停止中)に立ち入り調査し、安全管理体制の強化を求めました。

 調査には、日本共産党の松尾孝、光永敦彦、本庄孝夫の各京都府議、森茂樹滋賀県議、小杉悦子京都府舞鶴市議、森脇徹滋賀県今津町議らが参加しました。


女川原発に吉井議員ら

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女川原発3号機内を視察する吉井議員(左から2人目)ら=30日、宮城県女川町

 日本共産党の吉井英勝衆院議員は三十日、宮城県の東北電力女川原子力発電所(女川、牡鹿両町)を訪れ、配管の老朽化などについて実情を聞きました。関西電力美浜原発3号機で配管が破裂し、作業員五人が死亡した事故を受けて行ったものです。

 調査には、青野登喜子県議、阿部律子女川町議、三浦一敏石巻市議らが同行。梅田健生同原発所長が応対しました。

 梅田所長は、配管の減肉(配管の厚みが内部の水流ですり減る現象)について、東北電力で配管肉厚測定要領を定め、計画的にチェックしており、減肉が著しいものについては、取り替えていると述べました。

 吉井議員は、二〇〇〇年九月に女川原発1号機の復水ろ過脱塩塔配管から水もれ事故があったことを指摘。梅田所長は水流による減肉が原因だったと説明しました。

 同原発3号機では、六月から実施されている定期検査で配管内から多数の針金や金属片などの異物が発見されています。吉井議員は「異物が二年半にわたって施設内を流れていたというのは、深刻ではないか」とただしました。梅田所長は「原子炉側へのダメージはなかった」と述べました。



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