日本共産党

2004年8月28日(土)「しんぶん赤旗」

米共和党大会 30日から

イラク侵略を正当化

ブッシュ大統領候補指名へ


 【ワシントン=遠藤誠二】十一月の大統領選挙でブッシュ大統領の再選をめざす米共和党は週明けの三十日から、ニューヨーク市内で四年ぶりの党大会を開催します。三十日に政策綱領を採択し、大会最終日の九月二日までに、ブッシュ、チェイニー両氏を正副大統領候補に正式に指名します。ブッシュ氏は二日、指名受諾演説をし、政権二期目に向けた方針を示します。


 今回の大会は、9・11対米同時テロ事件の現場となったニューヨークで、同事件の三周年を目前にした日程で開催されます。「対テロ戦争の指導者」というブッシュ氏の最大のセールスポイントを押し出し、落ち目の人気をばん回しようとの極めて意図的な設定です。

 大会のスローガンは「米国の約束履行 より安全な世界と希望に満ちた米国の構築」です。三年前の同時多発テロを受けて強行したアフガニスタン侵攻、イラク侵攻の二つの戦争を正当化し、「対テロ世界戦争」を断固として進め、世界と米国を安全にさせる「決意」をみなぎらせています。

 二十六日に発表された政策綱領案は、「ブッシュ大統領は、世界中が驚いたテロリズムを含め前例のない難題とたたかってきた」「大統領の指導力は、短期間では不可能だと思われていたことを成し遂げた」「われわれの国家は正しいことをした」など、ブッシュ政権の軍事力中心の対外政策を自画自賛。「困難な使命を全うする」とし、イラク占領継続を改めて表明しました。

 米最大規模の反戦組織「平和と正義のための連合」は、「ダンプ・ブッシュ」(ブッシュを捨てろ)「ブッシュの政策ノー」の掛け声のもと、大会開会前日の二十九日に、数十万人規模の「反ブッシュ大集会」をニューヨーク市内で開きます。

 反戦・人権擁護団体、学生組織、労働組合、宗教団体などは党大会開会中、セミナーやデモ、祈りの式など多様な催しを計画。ブッシュ再選阻止を市民に訴えます。



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