日本共産党

2004年8月24日(火)「しんぶん赤旗」

イラク・ナジャフ

米軍が聖廟接近

大規模攻撃で外壁損壊


 イラク中部のイスラム教シーア派聖地ナジャフからの報道によると、イラク駐留米軍は二十三日、同地のアリ廟(びょう)に立てこもるシーア派指導者サドル師を支持する民兵マハディ軍に対して、廟の間近に接近して猛攻、戦闘は、二十日間の衝突で最大規模となりました。

 ロイター通信によると、アリ廟近くで少なくとも十回の爆発があり、砲弾は廟の中庭にも着弾。マハディ軍は、二十二日の米軍による攻撃でアリ廟の外壁が損壊したと非難しました。カタールの衛星テレビ・アルジャジーラは二十三日、米軍が廟そのものを空爆していると伝えました。米軍側は、攻撃しているのは、アリ廟の周辺としています。

 米軍は、軽武装の民兵に対して、AC130攻撃機も投入して空爆しています。米軍戦車部隊は一時廟から八百メートルの地点まで接近しましたが、その後わずかに後退しました。

 民兵の武装解除を求める米軍は、サドル師側が廟の引き渡し交渉をシーア派最高指導者のシスタニ師側と行っている最中に、包囲を狭め、攻撃を加えてきました。

 米軍と民兵などの衝突は、ナジャフのほか、バグダッドを含む七カ所でも発生しています。

 イラク駐留米軍の発表によると、二十二日に北部のモスルで道路脇の爆弾が爆発し米兵一人が死亡、二十一日には西部のアンバル県で戦闘と事故が起き米兵四人が死亡しました。



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