日本共産党

2004年8月23日(月)「しんぶん赤旗」

聖廟引渡し交渉難航

イラク・ナジャフ

米軍は空爆 民兵応戦


 イラク中部ナジャフでのイスラム教シーア派指導者ムクタダ・サドル師と同派の最高指導者シスタニ師とのイマム・アリ廟(びょう)引き渡しの協議は二十二日もつづいていますが、難航しています。一方、米軍は同日、サドル師支持民兵に対して激しい空爆をおこないました。

 ロイター通信記者によると、二十二日未明、米軍地上攻撃機AC130はナジャフ市内外の民兵側陣地を速射砲などで攻撃。アリ廟付近一帯に閃光(せんこう)が走った後爆発音がとどろきました。

 民兵側の被害状況は明らかにされていませんが、廟周辺のサドル師支持民兵らは銃で応戦しています。交渉の一方での米軍の攻撃は、交渉そのものを困難に追い込みかねない状況となっています。

 米軍攻撃下での廟の引き渡しということになれば、イラクで多数を占めるシーア派住民全体の怒りを呼び、イラク情勢全体を不安定化させるおそれが指摘されています。

 サドル師支持民兵らは廟内で「われわれは米国と協力する裏切り者のアラウィに勝利する」と気勢を上げるなど抵抗の姿勢を崩していません。その一方で、サドル師は廟から姿を消したとの情報もあります。

 サドル師側が、シスタニ師側に廟を引き渡すことを表明した後も交渉は継続していましたが、交渉は難航。シスタニ師側が、管財人を送り込んで廟内の財宝目録を要求したことでサドル師側が反発しています。

 また、廟引き渡し後もサドル師支持民兵が廟を警護するという要求は変わらず、シスタニ師の報道官も、廟の鍵を手渡す「特別な機会は準備されていない」と語り、引き渡しの具体的な段取りはいまだに確定していません。

 二週間以上におよぶ米軍のナジャフ攻撃は、イラクの他の七つの都市での武力衝突へと広がり、イラクの石油生産の中断への懸念を強め、原油価格を高騰させるなど国際石油市場にも大きな影響を与えています。



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