日本共産党

2004年8月22日(日)「しんぶん赤旗」

イラク・ナジャフで戦闘つづく

サドル師側 アリ廟引渡し表明

米軍戦車は依然包囲


 【カイロ=小泉大介】米軍がイラク中南部ナジャフでイスラム教シーア派指導者ムクタダ・サドル師支持民兵にたいする大規模な軍事作戦を強行したことをうけ、サドル師側は二十一日、民兵らがたてこもるナジャフ中心部のアリ廟(びょう)の管理権を同地の宗教指導者に引き渡す意思を表明しました。その一方、同師側は廟の防衛を続けるとして退去していません。


 ナジャフでは、二十一日も米軍戦車が依然としてアリ廟周辺を包囲し、上空には戦闘機も展開。同日午前にはアリ廟周辺で四回の大きな爆発音が聞かれるなど戦闘が継続しているもようです。ナジャフ近郊クーファでも二十一日、米軍と民兵との戦闘が発生し、イラク人数十人が負傷しました。

 イラク保健省は二十一日午前、過去二十四時間以内にナジャフの戦闘でイラク人二十一人が死亡、五人が負傷したと発表。十九日の大規模戦闘発生以降、百人近くのイラク人が死亡したことになります。

 サドル師側近のシバニ報道官は二十一日午前、アリ廟近くで会見し、「私たちは、アリ廟を管理する権利を持った宗教指導者に、廟を引き渡すことを望んでいる」とのべました。アラブ首長国連邦の衛星テレビ・アルアラビアによれば、サドル師側はアリ廟の鍵をイラクのシーア派最高権威シスタニ師事務所に引き渡したものの、シスタニ師側は管理権の中身について協議が必要だとの立場を示し、受け取りを保留、協議が続いているといいます。

 ただ、現地からの別報道によれば、サドル師側民兵や支持者は二十一日現在も、アリ廟にとどまっています。暫定政府は二十日、イラク警察がアリ廟に進入し、民兵ら四百人を拘束したと発表しましたが、サドル師側はこれを強く否定しました。またサドル師はアリ廟撤退とともにイラク暫定政府が要求している武装解除に関しては拒否する構えを崩していません。シバニ報道官は二十一日、サドル師支持民兵について「(管理権移行後も)アリ廟とナジャフの防衛をつづける。なぜならナジャフは聖地だからだ」「米軍がナジャフに存在することは許されない」と強調しました。



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