2004年8月19日(木)「しんぶん赤旗」
鳥取市のホームページ(HP)が、「ボランティア・市民活動団体」として統一協会の偽装組織・真の家庭運動推進協議会を紹介していることが判明、全国霊感商法対策弁護士連絡会は十八日、竹内功市長に削除を申し入れました。
このHPは、市の事業である「市民活動アクティブ鳥取」の活動拠点紹介欄で、市が市社会福祉協議会に運営を委託しているもの。市によると百近くの団体が登録していますが、宗教団体は対象団体にしていません。「真の家庭運動」は教祖文鮮明を創始者とする統一協会の偽装組織です。同鳥取協議会は地元で、元中学校長や僧侶を講師に「家庭を考える」パネルディスカッションを開催、その中で文鮮明のメッセージを紹介する、などの活動をしています。
全国弁連は申し入れ書で、「(家庭連合の活動は)正体を隠した入教勧誘や霊感商法の契機にほかならず、計画的組織的に霊感商法にまきこまれ、物品購入や献金をさせられていく」と指摘し、HPからの削除と被害にあった市民への救済措置を求めています。市は「調査して対処する」として申し入れ書を受け取りました。同弁連の加納雄二弁護士は「市内には少なくとも五カ所の統一協会施設があり、われわれへの被害相談も多い。市はこの現実を直視して対応してほしい」と語りました。