日本共産党

2004年8月18日(水)「しんぶん赤旗」

都立白鴎高の「つくる会」教科書問題

戦争素晴らしいと教えるな

卒業生の三木睦子さんら「有志の会」

採択反対を申し入れ


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後輩に「つくる会」教科書を使ってほしくないと、記者会見する「白鴎有志の会」の人たち=17日、東京都庁内

 後輩に、子どもたちに、この教科書を使ってほしくない―。東京都の教育委員会が、来年四月に中高一貫校として出発する都立白鴎高校(台東区)で使う教科書に「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書(扶桑社版)を採択しようとしている問題で、同校卒業生らによる「白鴎有志の会」は、十七日、教育委員会委員長あてに「採択反対」の申し入れをし、都庁内で記者会見をしました。

 「有志の会」は、白鴎高校の前身、府立第一高女卒の三木睦子さん(元首相夫人)らが呼びかけ人となり、七月末から同窓生らに賛同をよびかけてきました。八月十五日までに百七十二人の賛同が寄せられています。

 会見では、同窓生や同校元教師が、母校のためにやむにやまれぬ思いで運動を始めたいきさつを語りました。

 ホロコーストを題材にしてきたノンフィクション作家の野村路子さん(一九五五年卒)は、「仕事で海外の若者と話します。扶桑社の教科書にある大東亜戦争などと教えられた子どもたちが世界の人と話すときどうするのか。世界の中の日本人という立場で学ばなければならないときです。母校の子、日本の子が戦争はすばらしいなどと教えられるのはとてもいやだ。おとなとして立ちあがらざるを得ない」と話しました。

 一九七五年にヨットで日本人女性初の太平洋単独横断をした海洋ジャーナリストの小林則子さん(六四年卒)は、「事実にふたをし、事実をねじまげた教科書。これまでほとんどの学校で採択されなかった事実が物語っている。これを子どもに教えることは、人間性に対する犯罪と考えます。大きい声をあげていきたい」。

 要請では「教科書採択にあたっては、平和と人権を尊重する白鴎高校の教育が継承されるよう、扶桑社の教科書を採択しないでください」と求めました。

 採択が予定されている二十六日までに、さらに賛同を広げ、都教委に要請することにしています。


「あたらしい歴史教科書をつくる会」の教科書

 「あたらしい歴史教科書をつくる会」は、歴史教科書攻撃をはじめた学者、文化人、財界人などが一九九七年に設立しました。同会がつくった中学校用の歴史教科書は、歴史をわい曲し、かつての日本の侵略戦争は正しい戦争だった、天皇中心の歴史は日本の伝統であり、文化だという歴史観に貫かれています。国内外から、強い批判を受けている教科書です。



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