日本共産党

2004年8月17日(火)「しんぶん赤旗」

米軍攻撃に抗議の声

イラク国民大会議 議場騒然、退席相次ぐ


 【カイロ=小泉大介】イラク暫定政府の監督機関とされる諮問評議会を選出する国民大会議が十五日開会され、十六日も協議が続行されました。

 十五日には開会早々、参加者の一部が米軍によるナジャフ攻撃に抗議する演説をおこない、約百人が議場から一時退席しました。これをうけ会議は、ナジャフ停戦実現のための委員会を設置することなどを決定したものの、軍事的にも政治的にも、実質的な米軍支配の継続のもとでの国民大会議強行はイラク国民の反発をよぶ危険を深めています。

 十五日の議事では、暫定政府のヤワル大統領やアラウィ首相の開会あいさつの直後、「シーア政治評議会」のムサウィ氏が突如、壇上にかけより、「人々の意見を聞くことが民主主義の一部だ。ナジャフでの軍事作戦を直ちに停止し、交渉をおこなうべきだ」と演説。同氏は主催者から強制排除されましたが、会場からは、「空爆がおこなわれている時に会議を開催できない」「ナジャフ作戦が中止されないなら会議をボイコットする」などの声があがり、参加者が次々と退席しました。

 主催者側はこの動きにたいして、経済や人権に関する宣言を起草する委員会に加え、ナジャフの戦闘の平和解決にむけた協議をおこなう委員会の設置と、暫定政府にたいし問題解決を要求する声明を送ることを決定しました。しかし、米軍はナジャフ攻撃を、十五日の再開につづき十六日も続行しました。



もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp