日本共産党

2004年8月14日(土)「しんぶん赤旗」

「改憲反対」 草の根に

各地の革新懇が宣伝

駅前、繁華街、橋の上で――「大事なことしている」と反響


 「憲法改悪反対の世論を草の根に広げたい」――憲法改悪反対や同署名の街頭宣伝を定期的におこなう地域革新懇が各地に広がっています。


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憲法改悪反対の署名を訴える川崎市の宮前田園革新懇(同革新懇提供)

 愛知県の春日井革新懇は、JR高蔵寺駅前で宣伝・署名にとりくみ、昨年十一月から今月上旬までに二百十回に達しています。週五回のペースです。署名数は二千五百を超えています。同革新懇はこの駅前宣伝とは別に、四月から週一回、市内スーパー前でも署名を訴えています。

 「年金は削られ、医療費は上がり、憲法違反のイラク派兵…小泉内閣に腹が立ってしようがない」と署名する六十歳代の男性、「『戦争をしない』と約束している憲法が破られようとしているの。それは困るから憲法を守ろうという署名よ」と母親が子どもに説明しながら署名する姿もありました。

 駅前宣伝の中心になっているのは同革新懇常任世話人の佐藤俊一さん(73)。これまでのすべての宣伝に参加しています。「憲法を手にしたのは十六歳。将来がとても明るく感じたことを覚えています。戦争への道を繰り返されてはたまらない。次の世代に九条を引き継ぎ、生かしてほしいんです」といいます。宣伝では、大江健三郎、加藤周一両氏らがよびかけ発足した「九条の会」のアピールを配布しています。

 札幌市中央区革新懇は毎週水曜日の昼休み、市内の繁華街で「私たちは憲法を守ります」などのボードを掲げて宣伝。実施回数は二年前から通算すると百八十回を数えます。岡崎恵治事務局長は「『九条の会』の結成を紹介すると、通行人から『あなたがたはえらい、大事なことをしている』と声をかけられ、路上で対話になりました。『聞かれている』ことを実感します」と語ります。

 岡山・美作(みまさか)革新懇も毎週土曜日、津山市内の吉井川にかかる今津屋橋上で「憲法改悪反対・第九条を守ろう」などの横断幕やプラカードを手に、無言で乗用車などに訴える「サイレント行動」を実施。「車から手を振る人がだんだん増えています」(中西孝事務局長)といいます。

 川崎市の宮前田園革新懇は昨年十二月から毎月一回、東急・鷺沼駅頭で宣伝と署名活動をおこなっています。「憲法改悪反対」ののぼりやパネルを掲げるほか、ハンドマイクで教員の女性が九条を英語で話すなど内容も工夫しています。

 駅頭宣伝は生まれて初めてという若原弘道・同革新懇副代表世話人(63)は「立ち止まって署名に応じてくれる人の勇気や思いを積み重ねて、憲法改悪反対の世論を大きなものにしたい」と意欲を燃やしています。



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