日本共産党

2004年8月13日(金)「しんぶん赤旗」

三菱東京とUFJ

来年10月統合で基本合意



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 三菱東京フィナンシャル・グループ(FG)とUFJホールディングス(HD)は十二日、経営統合することで基本合意しました。東京高裁が信託部門の交渉を禁じる仮処分を取り消したため、同部門を含めた全面統合に向け作業を本格化させます。実現すれば、総資産規模で約百九十兆円と世界最大の金融グループが誕生することになります。

 ただ、三井住友フィナンシャルグループ(FG)がUFJとの統合に引き続き強い意欲を見せている上、住友信託銀行が十一日、高裁の判断を不服として最高裁に特別抗告を申し立てており、再編の先行きには不確定要素もあります。

 三菱東京とUFJの基本合意では、二○○五年十月に持ち株会社を統合。傘下の普通銀行、信託銀行、証券なども同時に合併します。新しい持ち株会社名は「三菱UFJホールディングス」とし、グループの通称として「三菱UFJグループ」も使用。本社は東京丸の内の三菱東京FG本社に置きます。持ち株会社などの存続会社はいずれも三菱東京側。

 新グループの持ち株会社の人事は、社長に畔柳信雄三菱東京FG社長、会長に玉越良介UFJHD社長が就任。傘下の普通銀行「三菱東京UFJ銀行」頭取に畔柳氏、会長に三木繁光東京三菱銀行会長、「三菱UFJ信託銀行」社長に上原治也三菱信託銀行社長がそれぞれ就任します。

 また、今年度中に大口融資先の抜本的処理を進めるUFJが自己資本不足に陥るのを防ぐため、三菱東京が九月末までに最大で七千億円の増資に応じます。



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