日本共産党

2004年8月1日(日)「しんぶん赤旗」

無年金障害者京都訴訟

提訴3周年でつどい

作家・小田実さん 憲法と平和を語る


 学生無年金障害者が、障害年金の支給などを求め国を提訴している京都訴訟の結審が近づくなか三十一日、京都市上京区の同志社女子中高で提訴三周年記念のつどいが開かれ、百人が参加しました。「無年金障害者をなくす会―きょうと」「学生無年金障害者京都訴訟を支える会」「京都障害児者の生活と権利を守る連絡会」が、原告を励まそうと開いたものです。

 つどいでは、作家の小田実さんが、「このごろ考えること」と題して平和と憲法について講演。小田さんらが結成した「九条の会」のキャッチコピー“いまこそ旬”を取り上げて、「呼びかけ人の平均年齢は七十六歳」と笑わせつつ、平和主義とは「戦争しない、殺しあわない」「武器を持たない」「非暴力で問題を解決する」の三点だと指摘し、憲法のもつ先駆性を強調しました。

 敗戦後に京都を訪れ、空襲に遭わなかった町を見て「腰を抜かした」と述懐。小泉首相の靖国参拝について言及しつつ、“戦争を知らないおとな”に、いまも世界では米国主導の戦争が続いていることを語る大切さや、障害者と戦争とのかかわりについて述べました。

 つどいでは、原告の坂井一裕さん(53)と松岡由香さん(41)が決意を述べ、弁護団が報告。同志社協会の佐伯幸雄牧師(学生無年金障害者京都訴訟を支える会代表)と、在日外国人障害者無年金京都訴訟原告団の金洙栄団長があいさつしました。


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