日本共産党

2004年7月30日(金)「しんぶん赤旗」

民主党内の意見の違い浮き彫り

イラク戦争批判演説

予備選争ったクシニッチ氏


 【ボストン=浜谷浩司】二十八日の民主党全国大会では、ケリー大統領候補と予備選を争ったクシニッチ下院議員やシャープトン師らが登壇し、ケリー候補支持の演説を行いました。

 両氏はこのなかで、イラク戦争を厳しく批判。エドワーズ副大統領候補をはじめ民主党主流派の演説が、イラク戦争とブッシュ政権への批判を回避したのとは対照的で、イラク戦争をめぐる民主党内の意見の違いを浮き彫りにしました。

 クシニッチ氏は、イラクは同時テロと何の関係もなく、大量破壊兵器も見つかっていないと指摘。「こじつけや虚偽を基礎にして戦争に突き進んだ」とブッシュ政権を正面から批判し、同政権の「責任を問わなければならない」と主張しました。

 さらに、米国内には貧困、失業、ホームレス、人種主義という「大量破壊兵器」があると述べ、「これらの兵器こそ武装解除しなければならない」と訴えました。

 一方、シャープトン師は、米国が二〇〇一年の同時テロ直後にはかつてない国際支持を受けていながら、「単独対外政策」の結果として「敵意と嫌悪」に包まれていると指摘。

 「誤った情報に基づく単独行動政策」でイラクに侵攻し、大量破壊兵器がみつからないことが明らかになると、「戦争の前提を変えてしまった」と批判。戦争で「数百人の兵士」と「財政赤字の中でも二千億ドルを費やした」と述べ、ブッシュ政権は国民をミスリードしたと主張しました。

 さらに、アフリカ系アメリカ人としても、民主党への支持を呼びかけました。


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