2004年7月27日(火)「しんぶん赤旗」
韓国最大の労働組合中央組織・韓国労働組合総連盟(韓国労総=九十万人)の李龍得委員長は二十五日、民主労働党の臨時党大会で、「組合員の総意を問い、民主労働党とともに進んでいく」と演説し、同党支持を宣言しました。政府との協調を重視してきた韓国労総の委員長が民主労働党大会に出席したのは初めてです。
民主労働党は、韓国労総の政府協調路線を批判する全国民主労働組合総連盟(民主労総=六十五万人)が中心となり二〇〇〇年に結党。綱領で「社会主義的な理想と原則を継承・発展させ新しい解放共同体を具現する」ことを掲げる左派政党で、党員五万二千人のうち二万二千人(43・5%)が民主労総組合員です。
同党は四月の総選挙で十議席を獲得、初の国会進出で第三党の地位を占めています。
韓国労総は、民主労働党に対抗し「緑色社民党」結成を主導し総選挙に臨んだものの、全国得票率0・5%と惨敗し解散しました。
李委員長は「これまで韓国労総は指導部の一方的な決定で独自政党を推進してきたが、現場の組合員の考えと要求は民主労働党とともに歩むことだと確信している」と強調。組合員の同党入党を推進する考えも明らかにしました。
民主労働党は党大会で、▽イラク派兵計画の阻止▽コメ市場開放阻止と食料主権の死守▽国家保安法撤廃▽南北交流の活性化▽非正規労働者の基本権確立―を今年後半の主要目標に決めました。