2004年7月9日(金)「しんぶん赤旗」
随筆家の岡部伊都子さん(81)が八日、京都市中京区で日本共産党の西山とき子選挙事務所が開いた「岡部伊都子さん平和を語る」に出席し、平和への思いを話しました。岡部さんは期日前投票で、平和の一票を投じてきたとして、「どうぞ西山さんを信頼してよろしくお願いします」と呼びかけました。
車いすで登壇した岡部さんは、戦前の軍国少女だったことや、戦後、文筆家として身を立ててきた自らの半生を語りました。このなかで、沖縄で亡くなった婚約者の木村邦夫さんが出征前、「自分はこの戦争は間違っていると思う。天皇陛下のためになんか死ぬのはいやだ」といったのに、「私だったら喜んで死ねるけど」といったことを紹介。「私は愛する人を守らず殺してしまった。私は加害の女や」との思いから、戦争に反対する気持ちを時にユーモアを交えながら述べました。
最近の憲法改悪の動きに、「日本国憲法も戦争放棄をはっきりいってるのに、この憲法がいまやめちゃくちゃでんがな。小泉首相は恐ろしい人や。アメリカのしている、許しがたいイラクへの爆撃にすぐ加担する。私は許せません」と厳しく批判しました。
西山候補が登場すると、岡部さんは手を握りしめながら、「こんな人に入れんでどないしまんねん」と応援。西山候補は、岡部さんに励まされて選挙戦をたたかっているとし、必ず勝ちぬく決意を表明しました。