日本共産党

2004年6月23日(水)「しんぶん赤旗」

放送の公平に反する

山形テレビとテレ朝 自民、民主の報道

総務省注意


 総務省は二十二日、自民党山形県連制作の特別番組を報道した山形テレビと、自民党藤井孝男衆院議員の実際と違う場面などを報道したテレビ朝日にたいして、放送法上の「注意義務を怠った重大な過失」があったとして厳重注意しました。

 山形テレビは、三月二十日に「自民党山形県連特別番組」を八十五分間放送。同省は、特定の政党が企画制作した「政党広報番組」については、「一党一派に偏ることがないよう相当程度厳格な注意を払う義務がある」とし、放送は公平に反したとしています。この問題では、日本共産党山形県委員会が「政治的中立を規定した放送法を逸脱している」として同テレビに抗議していました。

 テレビ朝日は、二〇〇三年九月十五日放送の「ビートたけしのTVタックル」のVTRで、国会での北朝鮮拉致問題を取り上げた際、藤井議員の違う場面でのやじ映像を編集して使用。同年十一月四日の「ニュースステーション」では、衆院議員総選挙の終盤企画で、民主党が発表した菅政権閣僚名簿を二十分にわたって放送。同省は、放送法に規定する「政治的に公平であること」との関係で、放送番組の適正な編集を図る上で遺漏があったとしています。

 テレビ朝日広報部は「真摯(しんし)に受けとめ今後も正確な報道に努めてまいります」とコメントしました。

 同省は、日本民間放送連盟に対しても「政治的公平」の確保のあり方について検討を要請しました。


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