日本共産党

2004年6月23日(水)「しんぶん赤旗」

自衛隊も米軍指揮うける

イラク駐留 キミット准将が指摘


 イラク駐留米軍のキミット准将は二十一日のバグダッドでの記者会見で、多国籍軍に参加する自衛隊も多国籍軍司令官の「作戦統制(オペレーショナル・コントロール)」下に置かれると述べ、多国籍軍を指揮する米軍が自衛隊に指示を与える場合があることを明らかにしました。

 同准将は、多国籍軍に参加する各国部隊は「日本兵」も含め各国の指揮下に置かれるが、「日々の活動について、その都度、本国に照会する機構は望まない」、日々の活動に対する「統制」は、各国の指揮権とは「異なった状況にある」と語りました。

 同氏は、「軍事作戦や平和支持作戦(ピース・サポート・オペレーション)に関する戦場での作戦指揮には、日々の活動に対する作戦系統が必要だ」と指摘。「それが多国籍軍の作戦への日本の自衛隊の参加について語るさいに、われわれが思い描くことだ」と述べました。

 その上で同准将は、これが「作戦統制」と呼ばれるものであり、「そこでは現地の(多国籍)軍司令官に一定の行動の自由が与えられる」と発言。日々の活動に関し、自衛隊が多国籍軍の米軍司令官の指揮下に置かれる可能性があることを示唆しました。


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