日本共産党

2004年6月17日(木)「しんぶん赤旗」

「多国籍軍の中で活動」

自衛隊参加へ 政府が「基本的考え方」


 イラク多国籍軍への自衛隊参加問題について政府は十六日、「基本的考え方」を国会に提示しました。「考え方」は、自衛隊は「我が国の主体的な判断の下で活動する」「(多国籍軍の)統合された司令部の指揮に従うものではない」としつつ、「多国籍軍の中で活動する」と明記。イラクでの武装勢力の掃討作戦や住民弾圧を中心任務にする多国籍軍への参加を表明しています。

 参加の理由として、多国籍軍の一員とならないでイラク暫定政府から自衛隊の受け入れや法的地位について同意を得ることは「事実上不可能」と指摘。「新たな多国籍軍の中で同意を取り付け、(自衛隊の)法的地位を確保することが必要」としています。

 今後も、自衛隊は「(『非戦闘地域』といった)イラク特措法の要件に則りこれまで同様の活動を行う」としています。

 「考え方」は、これらの方針に反する要請が多国籍軍からあった場合、「断る」ともしています。しかし、自衛隊が多国籍軍の司令部の指揮に従わないことの根拠については、「多国籍軍の主要な構成国である米英両政府」との間で「了解に達し」ているというだけにとどまってます。政府は、十八日の閣議で多国籍軍参加を決め、あわせて政府統一見解を発表する方針です。


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