日本共産党

2004年6月15日(火)「しんぶん赤旗」

牛肉偽装事件

羽曳野市長が辞職へ

浅田容疑者との面談記録改ざん


 大阪・羽曳野市の福谷剛蔵市長(62)は十四日、市役所内で記者会見し、BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)対策事業をめぐる偽装牛肉事件で逮捕・起訴された浅田満容疑者(65)と同市長との面談記録を改ざんして隠すよう職員に指示したことを認め、辞意表明しました。

 同日入院先の病院から登庁した福谷市長は、市議会全員協議会で「公用文書改ざんへの謝罪と牛肉偽装事件への関与の否定について」という文書を読み上げました。

 このなかで同市長は、「事件への関与は一切なかった」などと弁明しながら、二〇〇一年十二月の浅田容疑者との三回の面談記録のうち農水省の牛肉焼却決定以前の二回分を改ざんしたことを認めました。改ざん理由は説明しませんでした。

 大阪府警は、浅田容疑者が同市長に農水省決定前に牛肉焼却を働きかけた経緯などについて、同市長を事情聴取していました。

 福谷市長は、四期十六年間続いた日本共産党員首長の津田一朗市長(故人)のあと一九八九年四月に市長に就任。津田市長は、市一般会計予算のかなりの部分を同和予算が占める異常な「解同」(部落解放同盟)いいなり市政を公正・民主市政に転換。「解同」の脅迫や暴力的行為による圧力をきぜんとはねのけました。福谷市政になってからふたたび「解同」、とりわけ浅田容疑者の「ハンナン」グループとの特別な癒着関係がつくられてきました。

 市議会でも福谷市政与党の自民、公明、民主などの各党派が「解同」問題について沈黙するなかで、日本共産党市議団が一貫して「解同」問題や牛肉偽装事件を追及してきました。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp