日本共産党

2004年6月12日(土)「しんぶん赤旗」

挑む 日本共産党比例候補

04参院選 6月24日公示 7月11日投票(予定)

仁比そうへいさん(40)新 弁護士

憲法、暮らし守る熱血派


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 【略歴】一九六三年生まれ。京都大学卒。弁護士(北九州第一法律事務所所属)。よみがえれ有明訴訟、三井三池じん肺訴訟、官官接待公金違法支出返還訴訟などを担当。

 「すっごく正義感が強い人。心が熱い、人間味ある方なんです」

 北九州市の私立短大教師片山順子さん(48)は、こう語ります。

解雇を撤回

 片山さんら七人が不当解雇とたたかった裁判闘争で、仁比さんは弁護団の中心になってがんばり、全面勝訴。いま職場に復帰して四年目。片山さんは以前と同じように、音楽教師として授業しています。

 片山さんは、熱い信頼と期待を寄せます。

 「私たちと同じように弱い立場で働く人を助けて、どこにも届かないような声をくみとってくれる。仁比さんが国会にいったら、必ずいい政治をしてくれる」

 同じようなリストラや解雇など労働事件は、年間約百万件といわれます。しかも、パートや派遣・契約社員など、非「正規」の弱い立場で働く労働者は、すべての雇用者の四人に一人以上、千五百万人にのぼります。

父親の肩車

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【活動地域】鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、高知、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄の各県

 「不当な攻撃とたたかう仁比さんの原点は、父の肩車にある」(福岡の林健一郎弁護士)――仁比さんを知る弁護士の弁です。

 新日鉄の労働者だった父は、仁比さんが六歳の時、会社の大量配転とたたかっていました。仁比さんは、集会やデモに父親の肩車で参加しました。

 「人を使い捨ての道具にする会社の横暴は許せない」という父親のたたかいが、仁比さんの原点です。

 仁比さんは、一九九四年に弁護士登録して以来、新日鉄の出向無効を求める裁判や三井三池じん肺訴訟などを担当、働く者の雇用、いのちと健康、人権を守ってきました。

 サラ金の取り立てに苦しむ相談を受け、暴力団の脅しに屈せず、同僚弁護士といっしょに事務所に乗り込んだことも。

 アメリカのアフガン空爆のさなかには、自由法曹団の一員として、現地調査に参加しました。

 難民キャンプで、アフガンの十四歳の少年が「世界中の人たちに、アメリカの戦争に反対してほしい」と訴えた――この仁比さんの報告は、「アメリカのやり方を鋭く告発するもの」と、いまも感動を呼んでいます。

法律家代表

 「権力乱用の手をしばるのが憲法と司法の大事な役割」と、人間が人間らしく生きる社会をめざしてがんばってきた仁比さん。

 「憲法をめぐる危機のときだからこそ、法律家の代表、仁比さんが国会に必要」の声がいま党派を超えて広がります。

 そして、「弁護士の日本共産党国会議員がいなくなり、残念でならない」の声。「弁護士というのは論戦力、そして調査力。仁比さんは、この二つを兼ね備えている」(徳島の林伸豪弁護士)

 年金改悪法案の強行などの横暴に、炎天下の訴えにも力が入ります。

 「自民・公明の小泉政治が、九条をはじめ憲法を踏みにじり、人間の尊厳や生存権まで奪おうとしている」。仁比さんは人一倍、怒りを燃やし、「憲法とくらしを守る政治へ、私が動く」と決意しています。

 三日、岡山市の街頭で、「この前の選挙では民主党に入れた」という女性(58)がいいました。「共産党? 入れたことないんです。仁比さんの話に共感できました」

 西日本十七県をかけめぐり、自宅には帰れない日が続きます。

 仁比さんは、小学四年生と五歳の二人の子どもを持つ子育て世代真っ最中。毎日夜、息子が寝る前に電話で話します。

 「パパ、どこおるん?」「沖縄よ」「沖縄ってどんなとこ?」「サンゴ礁がいっぱいあるところよ」「ふーん。何時ごろ帰ってくる?」

 仁比さんは、「会えなくても、電話で数分間でも、子どもと向き合う時間をとるようにしています」と語ります。

 こんな仁比さんの姿に、「サービス残業規制にがんばるとともに、共産党は人間、家族を大切にする政党」の期待が寄せられています。

 高松協同病院院長の田中眞治さん(49)は語ります。

 「若くて元気にあふれ、悪代官をやっつける遠山の金さんのような正義感。人の命を大切にする仁比さんに、ぜひ医療や平和の問題でがんばってほしい」

 記事 山本弘之記者

 写真 佐藤光信記者


“国会の場に出て”“憲法9条守って”

対話重ねる仁比さんに有明海の漁師、愛媛の弁護士から期待の声

 仁比さんは、国民が苦しんでいる現場に駆けつけ、とことん話を聞くなど、懇談や対話を積み重ね、党派を超えた人々と交流、期待を広げています。

 「最初、共産党は近寄りがたかったけど、いいところがどんどん見えてきた。仁比さんには熱いものを感じた。こんどこそ国会の場に出てください」(有明海の漁師、大鋸幸弘さん)、「ことしの参院選は、憲法九条をめぐるたたかいの中でおこなわれます。憲法を守ることの大切さを訴えてほしい」(愛媛の東俊一弁護士)の声が寄せられています。

 (対談や対話は、仁比そうへい候補のホームページで詳しく紹介しています。http://jcp−nihi.web.infoseek.co.jp)


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