日本共産党

2004年6月10日(木)「しんぶん赤旗」

教育基本法を全面「改正」

与党検討会が中間報告


 教育基本法「改正」について、自民、公明両党間の意見のすりあわせをしてきた「与党教育基本法改正に関する検討会」(座長・保利耕輔元文相)は九日、両党の幹事長、政調会長らで構成される「与党教育基本法に関する協議会」に「中間報告」を提出しました。

 「中間報告」では、教育基本法は一部「改正」ではなく、全面「改正」とし、教育の目標、家庭教育の重視、高等教育の重視、教育振興基本計画などについて新たに規定するとされています。同日の与党協議会で了承されました。

 自民、公明両党間で意見が分かれていたとされる「国を愛する心」(愛国心)の扱いについては、論議の結果、ほとんど変わらない二つの文案に収束。教育基本法に盛り込む理念として、「伝統・文化を尊重し、郷土と国を愛し、国際社会の平和と発展に寄与する態度の涵養(かんよう)」とするか、「郷土と国を大切にし」とするかの二案で、来週再度開かれる同協議会で意見をまとめるとしています。「与党教育基本法改正に関する検討会」の保利座長は「ずいぶん歩み寄った。やがて一本化されると考えている」とのべました。

 「宗教教育」の扱いについては、同検討会として「現行法とそんなに変わらない文章」(保利座長)を示しました。これに対し、自民党から「どうしても譲れない線がある」「宗教が果たす役割を明確に書くべきだ」などの強い意見が出たといいます。


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