2004年6月6日(日)「しんぶん赤旗」
日本婦人団体連合会が主催する連続フォーラムの第一回シンポジウムが五日、東京・全国教育文化会館で開かれ、約八十人が参加しました。
同連続フォーラムは、二〇〇五年が一九九五年に北京で開かれた第四回世界女性会議から十年目になることから、男女平等と女性の地位向上、平和や人権の到達と課題を明らかにする目的で開かれます。
第一回は、「平等・人権―世界と日本」と題し、自由人権協会事務局長で弁護士の東澤靖さん、日弁連両性の平等に関する委員会委員で弁護士の倉内節子さん、婦団連会長の堀江ゆりさんがパネリストとして報告。
堀江さんは、昨年の国連女性差別撤廃委員会の日本政府にたいする勧告を報告。コース別雇用やパート労働者の低賃金を、女性差別として是正を求めたとのべ、住友電工訴訟の和解にも影響を与えたと強調しました。
倉内さんは、この十年の間に、労働法制の「規制緩和」がすすみ、財界の求める低コストの女性労働者の活用がはかられてきたと指摘。均等待遇実現を訴えました。
東澤さんは、非政府組織が、国際機関を活用し、政府とも対話も重ねて、要求の前進をかちとってほしいとのべました。
フロアからも活発な意見が出されました。第二回は八月十二日、第三回は十月三十日に開催する予定です。
シンポジウムに先立ち、日本婦人団体連合会は幹事会を開き、「年金大改悪法案の強行採決に強く抗議する。有事関連法案反対、憲法改悪反対の共同行動をひろげよう」との特別決議を採択しました。