2004年6月1日(火)「しんぶん赤旗」
電源開発(本社東京)と中部電力は三十一日、岐阜県藤橋村に建設中の徳山ダムと杉原ダムの発電事業計画を大幅に縮小すると発表しました。徳山発電所は最大出力を四十万キロワットから十五万三千キロワットに縮小し、運転開始を二○○八年度から一四年度に延期します。また、徳山を補助する杉原発電所については、建設計画自体を中止します。
徳山ダムをめぐっては、無駄な開発事業との批判が高まり、自然保護団体などが建設中止を求めています。
国土交通省などは徳山ダムの利用目的について、発電から利水、治水に変更してあくまで推進しようとしており、関係自治体住民は水需要の減少の中、ダムそのものの建設中止を求めています。