2004年6月1日(火)「しんぶん赤旗」
インターネット接続サービス「ヤフーBB」をめぐる恐喝未遂容疑で逮捕され、処分保留で釈放された創価学会幹部(当時)の竹岡誠治氏が、自民・公明両党議員でつくる議員連盟と企業の橋渡しをし、その報酬として企業に六百三十万円を請求していたことがわかりました。竹岡氏が政界とのパイプを利用した資金集めをおこなっていた疑いが浮上しています。
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この議員連盟は「循環型社会推進議員連盟」(二〇〇〇年十一月設立)。会長は自民党の橋本龍太郎元首相、会長代行には公明党の浜四津敏子代表代行、幹事長には公明党の福本潤一参院議員(現農水大臣政務官)、事務局長には同じく公明党の斉藤鉄夫衆院議員が就任していました。
竹岡氏は議連設立に先立つ二〇〇〇年二月に「循環社会研究所」(東京・千代田区)を設立。議連の福本議員とも親しい関係で、議連に講師などを紹介する役割を果たしていました。
本紙に証言した都内の新エネルギー開発・販売企業関係者によると、この会社の役員らが、竹岡氏の紹介で二〇〇二年十一月、参議院議員会館内で開かれた同議連の勉強会に講師として出席しました。勉強会には福本議員や自民党の石油等資源エネルギー対策調査会幹部なども出席していました。また、これに先立つ同年十月、福本議員がこの企業の研究所を視察していました。
その直前、竹岡氏が社長の循環社会研究所の名前で、この企業に二通の請求書が送付されてきました。
一通(二〇〇二年十月十日付)は、「『植物油から低公害燃料をつくる調査』の現地視察団の形成」などを理由に三百十五万円、二通目(同年十一月十日付)は、「議員エマルジョンへの開催および支援業務」などとして三百十五万円。請求総額は六百三十万円にのぼります。
この企業関係者は請求額を支払ったと語り、「竹岡氏がやったのは、うちの研究所への視察と議連の勉強会。そのために金を請求された」と話しています。
竹岡氏は宮本顕治日本共産党委員長宅電話盗聴事件の実行犯。盗聴後は、創価学会の創価班全国委員長、青年部副男子部長などをつとめたあと、最近まで創価学会地域幹部でした。
竹岡氏は会社、自宅とも連絡がとれない状態です。