日本共産党

2004年5月26日(水)「しんぶん赤旗」

ジュネーブ条約とは?


 〈問い〉 米軍のイラク人への虐待がジュネーブ条約違反といわれますが、どんな条約ですか?

 〈答え〉 ジュネーブ条約とは、戦争(武力紛争)に際し、戦闘行為に参加しない民間人や、戦闘行為ができなくなった人びと(捕虜、傷病者など)の保護を目的としてつくられた条約のことです。

 1864年、スイスのジュネーブで、16カ国の外交会議が開かれ、戦地における戦傷病兵の救護及びその救護者の中立性保護を規定した条約を結んだのが始まりで、以来、いくつもの条約がつくられ、国際赤十字の結成と活動を基礎づけました。

 現在は、1949年になって締結された4つの条約((1)戦地にある軍隊の傷者等の改善に関する条約、(2)海上にある軍隊の傷者等の改善に関する条約、(3)捕虜の待遇に関する条約、(4)戦時における文民の保護に関する条約)にまとめられています。1977年、この4条約を補完する二つの議定書が結ばれました。

 ジュネーブ条約がつくられたのは、戦争が一般住民をも巻き込んで拡大し、かつ戦闘員を殺傷する手段も発達するなかで、武力紛争の最中であっても、人道をふみはずす行為は許されないという世論が高まったからです。

 現在、アメリカによるイラク人への虐待が問題になっていますが、条約は、捕虜の人道的扱いを定め、健康に重大な危険を及ぼす行為、捕虜から情報を得るために拷問などの強制を加える行為などを禁止し、捕虜を公衆の好奇心から保護すべきことも規定しています。アメリカの行為は明白なジュネーブ条約違反です。

 ジュネーブ条約は、どんな国でも守るべき人道上のルールを定めていることから、世界のほぼすべて、日本をふくめ190カ国が批准しています。77年の2つの議定書も約160カ国が批准、今国会にこの二つの議定書の批准案件が提出され、すでに衆議院では全会一致で可決しました。(

 〔2004・5・26(水)〕


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