日本共産党

2004年4月21日(水)「しんぶん赤旗」

イラク“撤兵の連鎖”

中米ホンジュラスも表明

スペインは引揚げ開始


表

 【パリ=浅田信幸】スペイン政府は十九日、千四百人余に上るイラク駐留部隊が撤退作業を開始したことを発表しました。ボノ国防相が同日、明らかにしたもの。スペイン政府が撤退決定を直ちに具体化したことは、欧州諸国に波紋を広げ、スペイン軍と共同する中南米諸国にも連鎖反応を引き起こしています。米兵の死者が四月だけで百人を超えるなど米国のイラク占領は重大な局面を迎えています。

 マドリードからの報道によると、ボノ・スペイン国防相は「すでに明確な撤退計画ができ上がっており、プロセスは開始されたし、速やかに終了する」とのべました。撤退計画は同日朝、サパテロ首相に提出されました。

 スペインのイラク撤退決定について、欧州連合(EU)のプローディ欧州委員長は十九日、「スペインはこの決定でわれわれの立場に加わった。欧州が一つの路線を持つのを妨げていた亀裂は小さくなりつつある」と歓迎しました。

 【サンパウロ=菅原啓】スペイン政府の決定に連動して中米ホンジュラスのマドゥロ大統領は十九日、米軍支援のためにイラクに派遣されている三百六十八人の同国軍部隊にたいし、「可能な限り短期間で安全に」撤退するよう命じたと発表しました。ホンジュラス軍はスペイン軍の指揮下でエルサルバドル、ドミニカ共和国両国軍とともに合同部隊を構成していました。

 大統領は、「本日、連合軍参加国と友好国にたいし、ホンジュラス軍のイラクからの撤退を決定したことを伝えた」とのべました。またフェデリコ・ブレベ国防相は同軍が担当するナジャフでのパトロールを中止するよう指示しました。

 ホンジュラスと同様に自国部隊をイラクに派遣しているエルサルバドルのマルティネス国防相は十九日、スペイン軍の撤退後はポーランド軍の指揮下に入って任務を継続することを明らかにしました。しかし、同国内では野党が即時撤退を主張。識者や宗教界からも同様の声があがっています。ドミニカ共和国のメヒア大統領も「(七月の)任務終了次第」引き揚げを検討し始めているとの報道もあります。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp