日本共産党

2004年4月17日(土)「しんぶん赤旗」

米軍またモスク爆撃

ファルージャ15人が死亡

ナジャフでも攻撃


地図

 【カイロ=小泉大介】米軍と武装勢力との間で十六日午前九時(日本時間同日午後二時)まで停戦が延長されていたイラク中部ファルージャで十五日、米軍による爆撃が終日にわたり行われ、イラク人多数が死傷、十六日も攻撃が継続しています。

 またファルージャで二番目に大きいモスク(イスラム教礼拝所)が十五日、米軍によって爆撃されたとの情報に関し、イラク・イスラム聖職者協会幹部のクバイシ師は十六日の会見でモスク爆撃を確認しました。

 カタールの衛星テレビ・アルジャジーラやロイター通信が病院関係者の話として伝えたところによると、十五日の米軍の爆撃でイラク人十五人が死亡、二十人が負傷しました。アルジャジーラ現地特派員は、米軍が再びクラスター(集束)爆弾を使用したと伝えています。

 同地では十六日も本格的な停戦に向け交渉が継続中とされますが、米軍側は攻撃態勢を崩しておらず、予断を許さぬ状況です。

 一方、イラク中南部のナジャフでも十六日現在、二千五百人規模の米軍部隊がイスラム教シーア派指導者、ムクタダ・サドル師を拘束または殺害する構えで緊張が続いています。十五日に同地のスペイン軍駐屯地が迫撃砲の攻撃を受け、十六日午後には、ナジャフ近郊で米軍とサドル師支持の民兵が交戦しました。アルジャジーラによると、イラク民間人二人が死亡、米軍にも死傷者が出ている模様です。

 ロイター通信十五日は、ナジャフを拠点とするシーア派最高指導者のシスタニ師が米軍にたいし同地侵攻を行わないよう要求したと伝えました。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp