日本共産党

2004年4月15日(木)「しんぶん赤旗」

3人救出へ 力貸して

人質家族 外国特派員協会で会見


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外国特派員協会で会見する人質となった3人の家族=14日、東京都千代田区

 イラクで武装勢力に人質にされた高遠菜穂子さん(34)、今井紀明さん(18)、郡山総一郎さん(32)の家族は十四日、東京都内の外国特派員協会で記者会見しました。

 家族らは、世界中から寄せられる家族への支援に感謝しつつ、多くの人に迷惑をかけていると深く謝罪。救出までのさらなる支援を呼びかけました。

 疲労がピークに達するなか家族は、イラクに向かった三人の思いを切々と語りました。

 イラク入りの目的について問われた郡山きみ子さん(55)は、「もちろん平和です」と断言。「イラクの人々の目から輝きを消してはいけない。現場に行って世界の人に届けたい」との総一郎さんの言葉を紹介しました。

 イラクの少年から「ナホコ、ママ」と呼ばれていた姉について、井上綾子さん(30)は、菜穂子さんが「イラクには強いものが弱いものを助けるすばらしい文化がある。必ず再建できる、その基盤づくりをしたい」と語っていたと語り、「彼女たちを拘束している人たちにも、イラクの人たちにも、必要な三人だと思う」と述べました。

 今井紀明さんの父、隆志さん(54)は、「世界中から戦争をなくし、平和を願って行動した。息子を誇りに思っている」と語り、「世界の人々はみな平和を求めている。いかなる人の命も奪ってはいけません。力を貸してほしい」と訴えました。


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