日本共産党

2004年4月14日(水)「しんぶん赤旗」

国会議員の年金は高すぎませんか?


 〈問い〉 国会議員の年金は一般国民の年金に比べて高すぎると思います。日本共産党はどう考えていますか?(宮城・一読者)

 〈答え〉 国会議員の互助年金制度は特権的であり、一刻も早く是正すべきだと考えています。

 現行の国会議員の年金制度の最大の問題点は、七割にもおよぶ国庫負担金によって、高額の議員年金が保障されているところにあります。

 もともと、一九五八年の国会で「国会議員互助年金法案」を審議した際、提案者は、国庫負担は事務費であり、あくまで国会議員の「互助」制度として立案したと説明していました。ところが、実際は、国庫負担とその増大を必至とする仕組みで、国庫負担はどんどん膨れあがり、議員年金の財源は現在、議員拠出が九億円、国庫負担が二十億円になっています。

 日本共産党は、一九八二年から、「給付率、掛け金率などにわたって抜本的見直しが必要」と、議院運営委員会などの場で機会あるごとに主張してきましたが、この三月には、抜本的な解決策として、「国庫負担金の全廃による年金制度の根底からの組み直し」を提案。三月十日開かれた衆院議会制度協議会の懇談会に提示しました。その骨子は、(1)国庫負担を廃止する(2)互助制度の本旨にたち、年金等の支出は議員が納める納付金の範囲内でおこなう、ことです。

 国会議員の年金制度改革については、今後、衆参両院議長のもと第三者による諮問機関で検討される方向になっていますが、これまでに、改革提案をおこなっているのは政党としては日本共産党だけです。テレビ討論などで民主党などの議員が個々に「廃止」を表明したことはありますが、政党としての改革提案は示されていません。(喜)

〔2004・4・14(水)〕


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