2004年4月13日(火)「しんぶん赤旗」
日本共産党兵庫県委員会と県女性後援会は十一日、神戸市長田区で「子どもを語る・子どもが語る」集いを開き、約二百五十人が参加しました。
石井郁子衆院議員・党副委員長が、“子どもの命を救う”という一点で児童虐待防止法の改正にとりくみ、子どもの「人権」や虐待した親への「支援」を条文に盛り込むことができたと報告。このとりくみを生かして、今後さらに虐待防止へ力を尽くしていく決意をのべ、「社会の道義的危機を克服するために、草の根で共同を広げ、子どもを守るルールをつくっていきましょう」とよびかけました。
大沢たつみ参院議員が駆けつけ、子育ての経験を交えて、「みなさんと力を合わせ、子どもたちが自分らしく成長できるよう全力で支援したい」と決意をのべました。
西宮市の児童養護施設三光塾の施設長、側垣一也さんは、昨年一年間で千二百件を超える電話相談があり、「親も寄り添う存在を求めている」と指摘。神戸市内の私立高校教師の井山和重さんは、競争教育で学びの根本が失われている現場の実態を告発しました。
中学時代不登校だった沢村瑞希さん(25)=仮名=は、国連「子どもの権利委員会」を傍聴した経験を語り、「自分が自分でいられることを受けとめてくれる社会になってほしい」とのべました。
参加者から、教育・子育てをめぐる意見や地域での実践が次々出され、活発に交流しました。
集いに先立ち、石井副委員長は、同区の商店街で宣伝しました。