2004年4月5日(月)「しんぶん赤旗」
人権の視点から地域の住民運動をすすめる新たな運動体「全国地域人権運動総連合」(略称・全国人権連)が四日、誕生しました。全解連(全国部落解放運動連合会)が発展・改組したものです。“部落問題が歴史的に解決に向かうなかで、地域でたたかってきた経験を生かし、国民融合をいっそうすすめ、深刻化する地域の現場から人権破壊をはね返していこう”と創立しました。
大会の討論では、「最大の人権侵害の戦争は絶対許さないと、地域の中心になり共同行動をおこしている」(兵庫県)、「民主団体と共同し、生活を守るため地域の実態調査にとりくんでいる」(岡山県)と運動発展の可能性を紹介。「利権をねらう『解同』の逆流には、警戒し是正させていこう」(三重、福岡)との発言がありました。
大会では、創立宣言のあと、新役員の石岡克美議長、新井直樹事務局長らの手で、地域住民の連帯でくらしと人権を守る象徴として真新しい団体旗が掲げられました。大会では、全労連、全教、国民融合全国会議とともに、日本共産党の石井郁子副委員長が激励のあいさつをしました。