日本共産党

2004年4月1日(木)「しんぶん赤旗」

選挙違反の労組幹部有罪

民主2議員に連座制の可能性

仙台地裁判決


 昨年秋の衆院選で当選した民主党の今野東(宮城1区)、鎌田さゆり(同2区)両議員派の選挙違反事件で、公選法違反(利害誘導)の罪に問われたNTT労組東北総支部委員長相座芳和被告(53)ら三被告に対する判決公判が三十一日、仙台地裁でありました。本間栄一裁判長は「民主主義の根幹をなす国政選挙の公正を害した結果は極めて重大」と指摘し、三被告に執行猶予付きの懲役刑を言い渡しました。

 一部被告は控訴の意向を示していますが、検察側が今野、鎌田両氏への連座制適用対象者とみている三被告に懲役刑の判決が出たことで、民主党現職二議員に連座の可能性が高まりました。同党の都築譲衆院議員(53)=比例東海ブロック=も元公設第一秘書らに有罪判決が出ており、連座制の適用が日程にのぼっています。

 判決は、相座被告に対し懲役一年八月、執行猶予四年(求刑懲役二年)、電機連合宮城地方協議会議長恵美須浩司被告(48)とNTT労組東北総支部事務局長加藤政彦被告(40)が懲役二年、執行猶予四年(求刑同)。公判では、検察側と弁護側が利害誘導罪の適用をめぐり対立。弁護側は「利害誘導には当たらない」と無罪を主張していましたが、判決は利害誘導罪の適用を認め、「選挙運動を丸投げする大胆で悪質な犯行。口裏合わせや不合理な弁解を繰り返すなど反省もみられない」と厳しく指摘しました。

 判決によると、相座被告らは衆院選が行われた昨年十月から十一月にかけ、民主党候補への投票を呼び掛ける電話作戦をNTT関連会社に約四十万―八十万円で業務委託しました。


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