2004年3月25日(木)「しんぶん赤旗」
三菱ふそうトラック・バスは二十四日の記者会見で、同社製大型トラックが一九九六年九月、静岡県の東名高速道路でも前輪ハブの破断事故を起こしていたことを明らかにしました。同社が国土交通省に報告した五十二件の破断事故の一つですが、発生直後には報告していませんでした。
二○○二年一月に横浜市で起きた母子死傷事故に先立つ五年四カ月前。双方の事故車は同型の「Dハブ」が破断しており、Dハブの欠陥が静岡の事故直後に判明していれば、横浜の事故が未然に防げた可能性もあります。
トラックは九六年九月十日、静岡県掛川市の東名高速下り路線を走行中、運転手が振動などで異常を感じバス停に停車、左前輪から出火していたため、消火器で消したといいます。この際、前輪部分の一部が飛び、運転手は左手人さし指を骨折しました。
運転手は警察に事故届を出しておらず、同社側が連絡を受けて事後処理に当たりました。