日本共産党

2004年3月18日(木)「しんぶん赤旗」

平和の行動 日本で

仏教として反戦訴え

真宗大谷派名古屋別院


写真

「平和展」を訪れた人たち。手前は日露戦争の戦利品=17日、名古屋市

 「今、ふたたび!」をテーマにした「平和展」が十七日、真宗大谷派名古屋別院(東別院)で始まりました。戦前の反戦僧侶らの足跡などを紹介しています。同派名古屋教区教化センターの主催で、二十三日まで。

 紹介されているのは真宗大谷派の反戦僧侶・高木顕明(けんみょう)。もう一人は侵略戦争に反対して反戦運動を展開して弾圧された「新興仏教青年同盟」指導者で、戦後も平和・友好運動に貢献し、晩年には日本共産党に入党した妹尾義郎(せのお ぎろう)。治安維持法による弾圧の公判調書などを展示しています。

 「平和展」は「日露戦争」「戦争直前の天皇制布教」「十五年戦争と思想改造」「現代」の四部からなり、百点以上の資料が展示されています。

 「日露戦争」の部では「死ねば極楽」と戦争推進の布教をしてきた「真宗大谷派戦時布教本」、「戦争直前の天皇制布教」の部では仏教とは無縁の「天皇尊牌」など、真宗大谷派が進んで戦争協力してきた事実を示しています。

 平和展担当の大東仁さん(39)=圓光寺住職=は「イラクへの自衛隊派兵、有事法制関連七法案の国会提出、首相による靖国参拝など、戦争が近づいています。真宗大谷派の戦争協力を反省し、反戦僧侶の先人たちに注目することで、仏教として今だからこそ再び反戦を訴えることが必要になってきた」と展示のねらいを語っています。


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