日本共産党

2004年3月12日(金)「しんぶん赤旗」

4列車連続爆破テロ

スペイン

死亡170人、600人以上が負傷


 【マドリード=浅田信幸】総選挙投票日を三日後の十四日に控えたスペインのマドリードで十一日朝、通勤列車に対する連続爆弾テロが発生。内務省の発表によると、少なくとも百七十三人が死亡、六百人が負傷しました。

 午前七時半ごろ、マドリード南部のアトーチャ中央駅などで計四本の列車が爆破されました。アセベス内相の発表によると、爆弾は計十三個で、うち十個が爆発し、三個は当局が発見し処理したといいます。

 政府スポークスマンは「民主主義に対する集団虐殺」だと非難し、スペイン北部のバスク地方の分離独立を主張する非合法組織「バスク祖国と自由(ETA)」の犯行だと語りました。これに対し、ETAの政治部門組織「バタスナ」党首は、犯行を否定し「アラブの抵抗活動だ」と述べました。

 政府は十一日から三日間を「国民服喪の日」に決定し、十二日夜、全国で犠牲者に哀悼を表し「テロ一掃」の決意を固める国民集会を開くよう呼びかけました。与党・国民党のラホイ党首(首相候補)、野党・社会労働党のサパテロ書記長らは、犯行を非難するとともに、選挙運動を停止すると表明しました。

 世界各国で「民主主義への攻撃」(ストロー英外相)などテロを糾弾する声があがっています。


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