日本共産党

2004年3月12日(金)「しんぶん赤旗」

劉洪才中国共産党中連部副部長と不破議長が会談


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不破哲三議長(左から2人目)、緒方靖夫国際局長(左端)と会談する劉洪才・中国共産党中連部副部長(右から2人目)、李冬萍・同部二局副局長(右端)=11日、党本部

 日本共産党の不破哲三議長は十一日午後、党本部で、劉洪才・中国共産党中央対外連絡部(中連部)副部長の訪問を受け、会談しました。

 劉氏は、一九九八年の両党関係正常化からの六年間、さまざまな面での両党交流が多くの成果をおさめてきたとのべるとともに、今年一月の日本共産党第二十三回大会が成功したことに祝意を表明しました。新しく採択された綱領について、時代の流れにそった改定とみているとのべました。

 劉氏は、両党間の交流が重要な意義を持っており、さらに関係を発展させたいとのべ、その提案の一つとして九月初めに北京でおこなわれる第三回アジア政党会議に高いレベルの代表団を送ってほしいと要請しました。

 不破氏はこれに感謝を表明しながら、双方の関係を発展させていきたいとこたえました。

 不破氏は、この間アジアと世界の政党と日本共産党との関係がどのように発展しているかとの質問に答え、イスラム諸国との関係が大きく広がり、発展していること、また在京大使館との関係も発展していることを説明。特に、最近の中東・アフリカ八カ国大使との懇談会の開催について話しました。

 劉氏は日中関係について、協力と発展が大きな流れとしながらも、靖国神社への参拝問題など歴史問題が障害となっていると強調しました。

 不破氏は、この問題についての日本共産党の立場をのべ、また劉氏の求めに応じて日本の政党状況について説明しました。さらに、参議院選挙での前進をめざして党は意気高く活動しているが、中国をはじめ諸大陸からの党大会への代表参加を通じて、社会進歩の大きな流れに触れたことが大きな力となっているとのべました。

 劉氏は、中国で開会中の全国人民代表大会(日本の国会にあたる)について、憲法改定では個人の合法的な財産を保護する規定を盛り込むことなどを紹介。また、経済と社会の均衡のとれた発展や農村と都市との格差是正、農民の収入増を保障する問題に関心が集まっているとのべました。

 このほか、市場経済を通じて社会主義をめざす取り組みについても意見を交換しました。

 会談には、日本共産党から緒方靖夫国際局長・参院議員が、中国側から中連部アジア二局の李冬萍副局長、趙世通・日本課副課長らと中国大使館の林レイ一等書記官が同席しました。


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