日本共産党

2004年2月29日(日)「しんぶん赤旗」

霊感商法被害37億円

相談数集計 前年比10億円増える

全国弁連調べ


2003年の霊感商法被害相談数
商品名件数被害金額(円)
印鑑11926,462,158
数珠、念珠3617,588,300
つぼ4443,920,000
仏像、みろく像2129,360,000
多宝塔15145,200,000
人参濃縮液4421,376,800
献金、浄財2812,189,826,000
絵画、美術品3923,250,000
呉服103,500,000
宝石類、毛皮6642,818,300
仏壇、仏具1400,000
借入44341,243,840
ビデオ受講料等1218,813,700
内訳不詳、その他203832,957,500
合 計1,0443,726,716,598
(全国弁連調べ)

 昨年の統一協会による霊感商法の被害が、前年より十億円増えていることが、全国霊感商法対策弁護士連絡会の調べで分かりました。二十七、二十八の両日、福岡市で開いた全国集会で報告されました。

 同弁連所属弁護士と各地の消費者センターに持ち込まれた相談を集計したもので、昨年の相談数は千四十四件で三十七億二千七百万円(前年は七百件二十七億五千万円)。これは「だまされた」と気付いて相談に来たものだけであるうえ集計不能の県もあり、同弁連は「これでも被害総数のごく一部だ」といいます。

 被害額のトップは直接現金を出させる「献金・浄財」で約二十二億円(前年約十六億円)。そのほか、仏像、多宝塔、絵画、宝石を買わされたという被害が目立って増えています。

 霊感商法は“先祖のたたり”などで脅し、救いのためと称して献金や高額な物品購入をさせるもの。これが違法だとの判決が相次いでいるにもかかわらず、統一協会は「総動員体制で力を入れている」(渡辺博弁連東京事務局長)といいます。

 これらの資金は国内の反共謀略資金となるほか、大半を教祖の文鮮明に送金。全国集会に出席した元統一協会幹部で韓国の朴俊哲牧師は「ワシントン・タイムズ、UPI、世界日報など関連企業は、日本からの送金が数カ月滞れば破産する」と語りました。


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